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Channel: いわどんの思いつくまま・・・
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はじめての富士登山

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久しぶりのココログ更新です(^^;

いつもはmixiに日記を上げておりますが、こちらにも記録としてアップしたいと思います。

ということで、初めて富士山に登りましたよぉわーい(嬉しい顔)指でOK

なんだか、いろぉーーーんなことがありましたので、章立てで書きます。
・・・ちょっと長文です(^^;

(1)往路の渋滞
8月8日(金)12:00。都内の某所集合でバスに乗り込み出発するも、いきなりの渋滞です。
首都高の入り口規制もあり、なかなか都内から脱出できません。
その後、東名が横浜町田から厚木近辺まで大渋滞です。
御殿場ICで降りるも、またまた市街で渋滞・・・(--;
情報によると、前日から皇太子が富士登山にチャレンジしたそうで、
その影響では?と、バス中で囁かれておりました。

(2)表富士宮口(新五合目)から登山開始
16:30。予定より1時間遅れてバスは登山口に到着です。
靴ひもを縛りなおしザックを担ぎ、1時間遅れの「いざ登山開始」。
標高2,400mからの登りですが、結構暑い暑い。汗だくです。

目指す山小屋(八合目)は標高3,300mですから、900mしか登らないんじゃん
・・・と思いきや、見た目以上の斜度がある為、登山道はジグザグのツヅラ折れです。
休憩時に見下ろす下界の景色や雲海は、やはり富士登山ならではのご褒美なのしょうね。

P1030217

途中、若い東南アジア系の女の子二人が、軽装(携帯のみ、ほとんど手ぶら)+デッキシューズだったので、水を与えて降りることを促してあげました。

7合目を過ぎた頃から、太陽も富士の裏側にかくれ気温がグッと 下がり、濡れたTシャツが肌に冷たくなりました。

(3)初めての高山病
18:30。周囲は薄暗くなり寒さも増してきたので、ザックからフリースとヘッドランプを取り出しました。

見上げると、目指す八合目の山小屋の灯りは 小さく見えるのですが、なかなか近づきません。
「やばい!山酔いだ」と直感的に思いました。子供の頃感じたバス酔いに似た感覚です。
標高3,000mともなると空気が薄く低酸素状態となり、人により症状が出る場合があるそうです。
私の場合は、頭痛というより、めまい~気分の悪さでした。
これが原因で、歩が進まないのです。早速、昨日ゲットした酸素缶を取り出し吸引しました。
効くのか?と問われれば、劇的に治ったとは言えませんが、気分的なものでしょうか、
その後は、ゆっくりですが歩を進めることが出来ました。

(4)山小屋到着
19:30。ヘロヘロになりながら宿泊先の「赤岩八合館」という山小屋に到着しました。
山小屋は、他の登山客の配慮の為一般に消灯などの時間に厳しいと聞いておりました。
19名のパーティーの中盤を登っていた私は、終盤に登ってくる仲間の事情を
山小屋のおばさんに説明しました。
「都内と東名、それと御殿場市街も混んでてさぁ、スタートが1時間遅れちゃってさぁ・・・」
すると、おばさん「そうねぇ~。皇太子が登ってたからねぇ。皇太子もいい迷惑だねぇ~」

(5)殿下御用達!?
20:00。山酔いの為か食欲があまりないのに、カレーライス食べ放題に釣られ2皿ほどかき込みます。
明日のアタックに向け、炭素補給もしなくちゃね(^^;
その後、後続軍団もやっとの思いで山小屋へ到着し、食事後、外のベンチ(気温5℃)で軽く酒盛りが始まりました。
ワインなど飲んでいると山小屋のバイトの娘が「昨夜、皇太子の一団がこの山小屋に泊まったんですよぉ」
・・・っえ”?だって、さっきおばちゃんは「いい迷惑だねぇ」なんて言ってたのに・・・
詰め込んで百数十人寝られる山小屋に宮内庁45名で貸し切っていたそうです。
ちなみに「SPは?」と聞くと、夜中じゅう外で立っていたそうです。寒いのに・・・((((((^^;
それにしても、あんなにこ汚い山小屋に泊まるなんて、結構庶民的な一面もあるんだなぁ・・・と思いました。
皇太子殿下富士山初登頂のニュースはこちら

(6)就寝~起床
21:00。ぎっしりと敷き詰められた布団の中から、小さな自分のエリアにもぐり込みます。
消灯は21:00と決められており、発電機さえエンジン音を消してしまい真っ暗です。
明朝は、1:30起床の2:00アタック開始の予定です。
まだ低酸素状態に順応できていないのか、心臓の鼓動や呼吸が速いのが気になり、なかなか寝付けません。
そうこうしているうちに、ウトウトと・・・
・・・が、暑さの為か寝苦しく起きてしまい、時計を見ると22:30。
周りの寝息やイビキなどが耳につきますね。「あぁぁぁ。もう寝られないやぁ」と思い、それでも目を閉じて
、起床時刻までじっと静養(我慢の子)でした。
翌朝聞いてみると半分くらいは、熟睡は出来ていない様子でした。
1:30。誰からともなく、わさわさと動きはじめ、真っ暗な中そこここでヘッドランプが燈り、
個々の準備がはじまりました。
・・・(俺)早く家に帰ってベッドで寝たいぃ~!

(7)山頂へアタック開始
8月9日(土)2:00。防寒対策もバッチリ。大きいザックは山小屋に置いておき、前日よりかなり身軽な装備です。
気になるのは、やはり高山病・・・。まだ気分の悪さは治らず、時折悪寒が走ります。
標高3,300mから3,776mまで、たった400mちょっとなんですが、これがどれほど遠く思えたことか・・・
休憩時に酸素を吸入しつつ、真っ暗な登山道をヘッドランプの灯りを頼りに一歩一歩登ります。
呼吸法は、出産時のそれのように「ヒーヒーフーーー」と強制的に息を吐き出すといいみたいです。
登山道の路面は、火山灰の砂利や瓦礫、または大小の溶岩の塊です。歩き辛かったですぅ。

(8)山頂到着
3:30。ヒーヒーフーーーと言いながら、山頂の鳥居をくぐったときは感動というより、
もうダメぇ~!って感じでした。頭クラクラ、時折吐き気、寝てしまいたい感じです。
気温3℃・・・汗で冷たい下着が体温をどんどん奪います。
同行のR氏がキャンパーの性でしょうか、ガスバーナーを背負ってきており、早速、
山頂でお湯を沸かし暖かいスープを作ってくれました。暖かぁ~。

(9)御来光
4:30。そうこうしているうちに、どんどん登山客が集まってきます。
まだまだ暗いので、火口の見物や記念撮影は後にして、
4:40から5:00にかけて始まるショーに向け場所取り開始です。
空が白じんできた山頂東側へ移動しました。結構な人出ですね。
富士山は7月~8月がメインの山なので、この時期は混むようです。
ガタガタ震える体を我慢し、かじかむ手の指に息を吐きかけ、その時を待ちます。
雲がオレンジや紫に染まると、気分が盛り上がりますねぇ。
そして、その時が・・・寒さの為カメラを構える手の振るえを抑えるので精一杯でしたが、
感動の写真が撮れました。(あれ?手ぶれか???^^;)

2008035_2

 

 

 

 

 

 

 

・・・ってか、被写体が素晴らしいので、誰でも撮れますが(^^;
次回(いつだぁ?)は、ホッカイロ必携だな・・・

(10)山頂見物~下山
太陽の光で明るく、そして暖かくなった山頂で、ビールで乾杯しました。
その後、火口の中を眺めたり神社やお土産コーナーを見物しました。
荷物が増える為、あくまでも見物です(^^;

P1030305

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、しかし・・・山酔い状態が治まることはありませんでした。
6:00。そんなわけで早々に山小屋へ向け下山しました。ヒーヒーフーーーー・・・

(11)山小屋~須走りで下山
7:00。山小屋で朝食(ハムエッグ・たくあん・梅干・ご飯・味噌汁)を摂り、
友人から渡された酔い止め薬を飲み込み、しばしダウン。
薬あるなら、もっと早く言ってよぉ~・・・
8:00。友人に起こされ、荷物をパッキングして下山開始です。
下山は永遠と長ぁーい須走りというコースです。火山灰の細かい砂利の緩斜面のコースです。
深く細かい砂利の層がクッションとなり、一歩一歩がズルズルと滑ってくれるので
楽と言えば楽なのですが、ペースが速くなると強制的に走らされてる感じです。
これが2時間くらい続きます。もうダメーと言う頃、遠くに目指すバスの待つ駐車場が
見えますが、いくら進もうがなかなか近づきません・・・
ふと気がついてみれば、山酔いの呪縛から解き放たれておりました(^^)v

(12)帰路のバス
やっとの思いで、御殿場口五合目に辿り着き、駐車場で待っていたバスに乗り込みます。
記念撮影後、企画サイドで予約しておいてくれた温泉で汗を流し、ビアレストランで乾杯&昼食を摂り、一路都内を目指します。
途中、富士山方向で稲光や雷鳴があり、いやぁー天候のタイミングもラッキーだったねぇ!
なんて話しをして爆睡したところで、この日記は終わるのですが・・・

翌朝の新聞で「富士登山客、落雷で死亡」という記事を目にし冷や汗が・・・・こえぇーーー!!!
(亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします)

というわけで、はじめての富士登山は大事に至ることはなく、無事終了いたしました。
今回の経験を踏まえ、いろいろなことを学びましたので、これを糧に今後の山歩きに精進していきたいと思います。
一番大きな得たことは?と言えば・・・「富士山を舐めたらあかんぜよ!」でした(^^;

長文お付き合い頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m


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